Notes photos and somethin bout this Big Circle

231015 Taipei Taiwan

朝飲んだ牛乳は台湾の味がした。街全体にほのかに漂っている醤油と八角や山椒のような香辛料の香り。その香りのような味のような趣がこの牛乳にも感じることができる。日本の牛乳はどんな味だっただろうか、思い出せない。

急遽必要になった台湾からの出国チケットは香港行きにしていた。日付は19日であるからもう残り4日後の出発だ。香港に行くのかと調べてみたが、世界でも有数の物価高騰が続いており、一昔前のようにバックパッカーが呑気に散歩できるような街で無い気がしてくる。バンクベット1泊の相場が¥3000もするものだから、この物価はアジアでは求めていないと香港に向かうべきか悩んでいた。台湾に来てから続いている憂鬱な気分が長旅に出ようとする決意の大きさから来ているのだと思っていたが、全てがそうという訳ではないようだ。単純に香港という次の行き先に気が乗っていないのだ。

そんな訳で、今朝19日の香港行きを辞めることにした。フライトの費用は勿体無いが、諦めて高い勉強代にしようと気持ちを切り替えることにした。この決断をしてから、気持ちが随分楽になった。19日までにどこに何をしようという焦る気持ちもなくなったので、陳さんがよければ心の赴くままに台湾に滞在することができる。許されるのであれば90日台湾にいても問題がないのだ。

香港に行かないと決めたことを陳さんに伝えると、好きなだけいてくださいねと快く了承してくれた。なんて雄大な優しさをいただいているのだろう。多謝。

昼前から陳さんの案内で北部にある台湾海峡に面した港町、淡水を訪れた。中山駅で乗り換え、終点の淡水駅までメトロに乗れば辿り着く。オランダや日本統治時代の面影を残す有名な観光地らしく、駅から降りるとレンガ造りや瓦の残った建物をよく見かけた。西に見える海へと続く淡水河のほとりには小洒落たカフェやレストランが建ち並ぶ。オランダ人の赤毛から統治時代のオランダ人を”紅毛”と呼んでいた住民。その縁から名付けられた紅毛城や統治時代から残されている日本家屋と観光場所を巡って、陳さんは先に帰宅しますと言って別れた。

1人で気の向くままに歩いていると市場にぶつかる。観光客で賑わう通りから離れ、暗く入り組んだ路地がまとまっていた。今日はやっていないのか八百屋や肉屋のお店がシャッターを下ろしている。屋台だって質素な椅子を机に上げ誰も厨房にいない。さらに暗くお店の看板の下を抜ける路地に入っていくと、背の高い建物の一角に隠れたお寺があった。地元の方だろうか中年の女性が祈りにやってきている。境内のベンチに腰掛けて、じっと祈り方を観察していたが最後まで決まった順序が分からなかった。女性は祈りが終わると本堂中央にあるお供物を1つ持って帰っていった。その後にやってきた方も祈っては1つ持って帰っていった。祈ればお返しのものをいただけるのだ。ひっそりと佇むこの場所にしばらく居させてもらった。あたりの建物にこだまして、原付バイクのエンジン音が聞こえてくる。

淡水駅に戻ると、子供用のおもちゃを売る露店が出ている。広場から楽しげな声が聞こえている。中年の男性女性ペアが何組か音楽に合わせて踊っているのだ。階段に座って眺めることにした。シャボン玉を追いかけて子供達が駆けている。いつまでいるのだろうこの場所に。

夜食は家で作り置きの水餃子を食べた。おばさんは息子夫婦の家に育児サポートに行っているため今日からしばらく不在にしているらしい。豆板醤のような付け味噌が美味くて持って帰りたい。辣豆〇〇と書いてあった、読み方は分からない。

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