10時頃にEddyさん家族は彼らの家に帰っていった。子供達の温かな活気が止んだ、しんとした静かなリビングルーム。まるでさっきまでのことなんて忘れてしまったかのように佇んでいる。おばさんも彼らの家に育児サポートに向かうと、お別れの挨拶をした。家には私と陳さんの2人になった。
慌ただしく帰る支度をしていた両親には見向きもしないで、帰る直前まで娘さん、息子さんは無邪気に遊んでいた。別れの時にはもの寂しい顔になって、バイバイと言って私たちは手を振った。
次はいつ彼らに会えるだろうか。台湾は近くとも、もう会えないかもしれない。おばさんが別れの時に英語なんて喋らないのに「See you next time」と握手して私に言った。「Thank you」しか言えなかった。ここに来てから沢山のものを貰ったのに、私はそれしかおばさんに伝えられなかった。
別れ際、彼らの顔を見て、別れは嫌だなと思った。全てと出会っては、別れなくてはならない運命に私はあるのだ。ここにいる陳さんとも、やがて別れる時がくる。それを思うと、言いようのない寂しさが胸に広がった。私はこれからいくつの別れを経験しなければならないのだろう。
今日1日も重苦しい天気を理由に、家で過ごすことにした。ジャカルタの後には、どんな道筋を辿ることができるか調べてみた。インドネシアだから、Baliという魅力的な選択肢もある。候補として覚えておいて、ジャカルタの様子を見てから決めることにした。
日曜日のため、屋台等のお店は大して営業をしていない。聞き覚えのある入店音楽の流れるコンビニで、適当な弁当を選んで2人で食べた。屋台よりも平均して10元ほどの高値だ。味は屋台には到底叶う筈ないが、日本のコンビニ弁当よりも好みであった。
夕食は、作り置きの水餃子。ビールと玉山という台湾の酒を一緒に飲んだ。焼酎のようなキリッとした味わいが口に広がった。多くを話すわけではないが、淡々としたこの陳さんとの時間が心地いい。あと4日だ。こんなに長居するとは思わなかった。迷惑をかけただろう、申し訳ないという気持ちもあった。ただ、陳さんと過ごせたこの時間が、私は一方的に嬉しかった。
231029 Taipei Taiwan

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