Notes photos and somethin bout this Big Circle

231024 Taipei Taiwan

陳さんの「行ってきます」の笑顔。70歳とは思えない子供のような清々しい笑顔を見せて家を出ていく。笑顔というものを大切にしようと思わせてくれる。「行ってらっしゃい」と言った私は思った。

外出は、ちょうど保育園や幼稚園児の散歩時間だった。私の腰にも及ばない子供たちの小さな群れを横切ると、ひとりの男の子がにこにこと手を振った。もちろん、彼のにこにこには敵わないが、笑顔で振り返した。中年の女性は手元の資料を見ながら歩いていると、派手に柱にぶつかった。お茶目な方で照れながらあたりを見渡していた。目を合わせて大丈夫ですかという会釈をしたつもりだ。お互い笑っていたから伝わったと思う。

何を食べたい気分か現地の食べ物で思いつくようになった。あの店のあの料理をと思いつくのだ。昼食通りに今日は戻った。小雞という唐揚げを惣菜のお店で注文して、適当に空いている席について食事をした。食べ終えて、ボックス、ゴミ、残飯を分別して各ゴミ箱に捨てた。気取るつもりはないが、爪楊枝で歯に詰まった鶏肉を掻き出した。

近隣の国立台湾博物館にやってきては、エントランスホールに施された西洋式のドームグラスを眺めた。台湾は散歩に向いている都市だ。騎楼(qi lou)があるからかもしれない。通りに面した建物にある野外の空間のことを言っている。2階部分が屋根の役割を果たしてくれているから、強い日差しや雨に当たらずに散歩を続けられる。ただ、原付の駐車場になっているときは、役割を果たしてくれない。

虎記という珈琲店を目指した。久しぶりに店の珈琲を飲みたくなった。夕方の中正紀念堂にも寄るため、そこから程近い珈琲店を見つけた。コーヒーミルの細かくでこぼこした音に、丁寧に淹れられたコーヒーの匂いが漂う。歯に矯正のついた若い男性のスタッフが1人で切り盛りしていた。英語は話さないが、彼の人柄というものは十分に伝わった懇切的な接客だった。頼んだアイスコーヒーを1杯と、これも試してみて。と云いたげな笑顔で違う豆のホットコーヒーも1杯渡してくれた。2階にある1人用のソファ席に息を吐きながら座った。吹き抜けになっているため1階の様子を見る。本を読む婦人や若い友人達が談笑を楽しんでいた。スタッフの彼はカウンターのお客と話している最中だ。

暖色の灯りが十分に明るく感じる時間に、私は夕焼けを見に中正紀念堂の階段を駆け上がった。

節約も大事であるが、紐を緩めることも同時に決めるべきだ。きつく縛っていても、これからの旅で息苦しくなってしまうだろう。コーヒーは緩めるべき項目リストに載っていた。重要な項目であると店にいて気が付いた。

帰宅してからは、水餃子の作り置きを陳さんと食べた。美味いですねと私は言った。TVでは台湾のプロ野球中継が流れていた。ふと気がつけば、出発した頃の肩肘張った気持ちはどこかへと消えてしまっていた。少しずつ私は旅の日常を手に入れているのかもしれない。

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